こんにちは!心地よく働きたい主婦ママ起業家のビジネスコンサル、小田未紗です。
タスクと時間に追われる毎日から卒業したい方のサポートをしています。
私は2022年5月からWebデザインを学び、フリーランスとしてデビューしました。
在学中に私が目標にしていたのは「どんなデザインでも任せて!と言えるデザイナーになろう」ということです。
フリーランスとして活動するなら、どんなデザインを依頼されてもできるようになる方がいいんじゃないの?
確かに、どんなデザインもできた方がお客様に選ばれそうだと思いますよね。
でも実際はそうではなかったんです。
私の経験談を含めて、なぜなんでもできるデザイナーは選ばれないのか、説明していきますね!
なんでもできる主婦ママWebデザイナーになろうとしていた理由
Webデザインスクールに在学中、私はフリーランスになるならあらゆるスキルが必要だと思っていました。
なので、デザイン、コーディングだけではなくWordPressのオリジナルテーマ構築方法も学んだし、マーケティングもブランディングも学びました。
デザイン面でも、女性らしいデザイン、シンプルなデザイン、官公庁っぽいデザイン、ビジネスライクなデザイン、なんでもできるようになろうと考えていました。
「どんなデザインでもお任せください!」なデザイナーになろうとしていたんです。
30代で未経験からWebデザイナーを目指していたのもあり、スキル面に自信がなかったというのもあります。
主婦ママWebデザイナーが参加するデザインコンペに参加
在学中、初めてWebデザインのコンペに参加しました。
コンペに参加していたのは、同じスクールを卒業したフリーランスママさんや在学生たちです。
災害に関する子ども向けホームページのデザインだったのですが、私は子どもも親しみやすいようにと思ってデザインを制作しました。
結果、クライアントさんから言われた言葉は「トンマナが今回のテーマと合っていない。他のテーマだったらいいかもしれない。」というものでした。
※トンマナ・・・トーンアンドマナー。Web制作等においてコンセプトや雰囲気に一貫性をもたせること。
つまり、私のデザインは今回の目的に合っていないということでした。
その時私は、トンマナを意識するということも大きな学びでしたが、「他のテーマだったらいいかもしれない」という点が印象に残ったのです。(クライアントさんの優しさかもしれないですけどね。笑)
ここで初めて「私にはあの人(先輩)みたいなデザインはできない。どうやら自分の得意な分野があるな。」ということに気が付きました。
その後もチラシ制作やWebサイトデザインをしているうちに、「どうやら私はシャキーンとした雰囲気より、ふんわりした雰囲気の方が好きで得意っぽい」ということがわかってきました。
実際、自分の得意分野の制作物のときには、デザインも進むし、やっていて楽しいと感じました。
なんでもできる主婦ママWebデザイナーは選ばれない。結果、稼げない。
起業後、お会いする人との自己紹介で「デザインやってます!」というと、「どんなデザインをされているんですか?」と聞かれることが少なからずありました。
その時、「なんでもできます!」と私は答えていました。SNSでも、プロフィールに特に何に特化したデザイナーなのかは明記していませんでした。
でも、ご依頼がくることはありませんでした。
あなたといえば〇〇なデザインだよねと言われる
「なんでもできます」と言いながらも、自分のWebツールはデザインを統一していました。
使うカラーは3色に決め、ベージュ系をメインに使っていました。写真もドライフラワーを使用したり、淡色の小物を使用した写真を選んでいました。
その結果、こんな風に言われることが増えていきました。
みささんのSNSやホームページのデザインが好きです!
みささんといえば、ベージュ系の柔らかいデザインですよね!
そして、「みささんにお願いしたい」と言われることが出てくるようになってきました。
なんと、「なんでもできます」とお伝えするよりも、「女性らしく柔らかいデザインが得意」と限定した方が、選ばれるようになったんです!
こんなフリーランスWebデザイナーに頼みたくなる
もしあなたが、エステサロンをこれから開業しようとしているオーナーさんだったとします。
Aさん:なんでもデザインできます!
Bさん:エステサロンの新店オープンに特化したデザイナーです!
どちらに頼みたいと思いますか?おそらく後者のエステサロンに特化したデザイナーさんですよね。
もしかすると、なんでもできる人も話してみればすごく良いデザインを考えてくれるデザイナーかもしれませんが、数多くのデザイナーさんからまずプロフィールだけ見て選ぶとしたら、自分の事業にマッチしたデザイナーさんを選ぶと思います。
なんでもできるという人は、選ばれそうで実は選ばれないという理由はここにあります。
先ほど私は、「女性らしく柔らかいデザインが得意」と限定したとお伝えしましたが、誰のためのデザイナーなのかも決めておいた方がよかったなと思っています。
SNSやホームページのプロフィールでは、「デザインできます」という書き方でしたが、誰のためのどんなデザインかまで書いておいた方が伝わりやすかっただろうなと感じます。
例えば、「女性起業家さんのための集客につながるホームページ制作」であれば、集客に悩んでいる女性起業家さんに響くでしょうし、
「Webが苦手な個人商店さんの専属デザイナー」であれば、ホームページが必要だとは思っているけど何からしたらいいかわからないと思っている個人商店さんに響くかもしれません。
要するに、「このデザイナーさん、自分のためのデザイナーさんだな」と思ってもらうことが重要なんです。
主婦ママWebデザイナーに必要なブランディング
自分の得意なデザインと、お客様から求められるデザインが一致したことで、修正回数も減り、自分自身も制作していて楽しいと感じるようになりました。
「itoto designといえばこんなデザインだよね。」とお客様と共通認識ができてきていました。
後からわかったことですが、これがブランディングです。
ブランディングとは、〇〇さんといえば〇〇という認識を自分とお客様の間で合わせていくことです。
これができていると、自分も楽しく制作できるし、お客様からも「あなたにお願いしたい」と言ってもらうことができます。
ブランディングについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
自分の得意なデザインが見つからない場合
Webデザインスクール在学中、私は自分の得意なデザインというのがよくわかりませんでした。
だから、なんでもできますと言っていた部分もあるかもしれません。
これは、自分の得意がわかるほど数を経験していなかったからだと今なら思います。
無料相談に来られるWebデザイナーさんの中にも「どんなデザインもできます」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
「どんなデザインもできるかもしれませんが、その中でも自分はここが得意!ここなら任せてほしい!という部分を見つけてみてください」とお伝えしています。
でも、どうやって見つけたらいいんでしょうか?
では、見つけるためにはどうすればいいのか、お伝えしますね。
- 多くのデザインに触れてみる。作ってみる。
- お客様とのやりとりの中で、褒められる部分や喜ばれる部分を見つける。
- これは楽しかった、これは苦手だったと感じたときに、それが「なぜ」なのか言語化してみる。
もしあなたが「自分はこんなデザイナーです!」と言えないと感じるのであれば、デザインに触れた数が少ないか、お客様とのやりとりが足りないかもしれないですね。(私はそうでした。)
選ばれる主婦ママWebデザイナーになるには
ここまで私の経験談を元に、なぜなんでもできるデザイナーが選ばれないのかお話してきましたが、いかがでしたか?
選ばれるWebデザイナーに必要なのは「なんでもできます」というスキルではなく、「私はこんなデザインをしているデザイナーです!」と言えることです。
特にオンラインでお客様と出会っていこうと思うのであれば、あなたがどんなデザイナーなのかは、プロフィールや制作物からお客様に伝わらなくてはいけません。
「なんでもできますと言っちゃってたな」という方は、ご自身はどんなデザイナーさんなのか考えてみてくださいね!
ひとりで考えていて行き詰まってしまったときには、壁打ちに個別相談もご活用くださいね。