こんにちは!心地よく働きたい主婦ママ起業家のビジネスコンサル、小田未紗です。
タスクと時間に追われる毎日から卒業したい方のサポートをしています。
起業して、自分のサービスも考えたものの、次に困るのが「価格設定」ではないでしょうか?私の個別相談でも、「価格の決め方に自信がありません。」というご相談をよくお伺いします。
会社員やパートとして働いていると、自分で価格を決める場面というのはなかなかないですよね。起業して初めて価格を決めるという経験をする方がほとんどだと思います。
私も初めての価格設定は、どう決めたらいいのかわからなくて悩みました。
今回の記事では、初めての価格設定の考え方について、ご紹介していきますね!
こんな方におすすめ
- 売れる価格設定について知りたい方
- とりあえず料金は決めているけど、この料金でいいのか不安な方
主婦ママ起業の価格設定の前提
はじめにお伝えしたいのは、価格設定は自分で決めるものです。
10万円にしようと思うのですが、高いでしょうか?
実はこのようにご相談いただくこともあるのですが、高いかどうかは、コンサルが決めることではありません。(!)
高いと感じるかどうか決めるのは、お客様です。
サービスを購入するのはお客様ですよね。なので大切なのは、お客様にとって価値があるというサービスであることです。
お客様が買っているのはサービスではない
お客様が買っているのは、実はサービスではありません。
え?じゃあ何を買っているの?
お客様が買っているのは、サービスを受けた先の未来なんです。
例えば、乾燥機付き洗濯機を買ったとします。ここでお客様は洗濯機を買うことを目的にしているのではなく、乾燥機付き洗濯機を買うことで、毎日洗濯物を干す時間をなくすことが目的なんです。
さらには、その時間を使って、朝の時間に余裕を持たせたいとか、ほっと一息コーヒーを飲む時間が欲しいとか、その未来を期待して購入しているんですよね。
これは私たちのサービスに対しても同じです。
お客様が本当に欲しいのは、サービスそのものではなく、購入後の未来。この未来を手に入れることに価値を感じます。
このあたりについては、こちらの記事にも書いていますので参考にしてみてくださいね。
なので、価格<価値(価格以上に価値を感じてもらう)であることが必要です。
それを踏まえたうえで、価格の決め方についてお話していきますね!
主婦ママ起業家の初めての価格設定方法
初めての価格設定には、次の3つの方法のいずれかから始めるのが考えやすいです。
- 原価から考える
- 時給から考える
- 相場から考える
①原価から考える
あなたのサービスや商品をお客様に提供するのに、いくらの原価がかかっていますか?
例えば、ハンドメイドアクセサリー作家さんの場合で考えていきましょう。
原価にかかる費用としては、何があるでしょうか?
パーツ代、接着剤代など、材料費がありますね。それだけでなく、発送にかかる梱包代や発送費もかかります。これら全て合わせて仮に1000円だったとしたら、1000円で販売してしまうと利益は0ですね。
原価をまず出してみて、自分がいくら利益を出したいのか考えて決めます。
②時給から考える
次は、あなた自身の時給から計算して考える方法です。自分が最低でもいくらの時給で働きたいのかを考えます。
例えば、Webデザイナーさんの場合で考えていきましょう。
時給2500円で働きたいと思っているとします。1ページのサイトを作るのに2週間かかり、1週間の稼働日は4日、1日5時間稼働できるとします。
5時間×4日=20時間/週
20時間×2週=40時間/件
時給2,500円×40時間=100,000円/件
つまり、1件あたり100,000円と決めることができます。
ただ、最初から100,000円もいただく勇気がない・・・という場合もあると思います。駆け出しさんだと、きっと誰しも思うことがあるはずです。
その場合は、いずれこの金額でサービスを提供したいと決めつつ、まずは時給1,500円で始めてみるなど、落とし所を決めましょう。1,500円×40時間=60,000円/件になりますね。モニター価格やキャンペーン価格としてご提示しておけば、その後の値上げもしやすいです。
③相場から考える
3つ目は、自分が提供したいサービスや商品が、世間ではいくらで販売されているのかを基準にする方法です。
例えば、ママ向けのヨガ教室の場合で考えていきましょう。
自分の住んでいる地域で10,000円前後で提供されていることが多いとします。
だったら、5,000円だと安すぎて怪しまれるかもしれないし、20,000円だと高いと感じてお客様は来てくれないかもしれません。
まずは相場の10,000円で始めてみて、様子を見てみるのもひとつの手です。
ただし、最終的に「相場が10,000円だから」という理由で決めてしまうのはよくありません。なぜその価格なのか、説明ができるようにしておく必要があります。
仮に、12,000円に決めたとします。相場より少しだけ高いですよね。
そうなると、お客様からしたら他の10,000円のサービスと何が違うのかをわかるようにしておく必要があります。このヨガ教室には、他の教室と違ってどんな良さがあるのかをお客様にお伝えしていきます。お客様に提供できる価値を含めて考えて価格を決めましょう。
売上の公式を使って理想の収入を手に入れる
初めての価格設定は、先ほどお話した3つの方法から考えるのが決めやすいのですが、私たち主婦ママ起業家が忘れてはいけないのは、売上の公式です。
売上=客数×客単価で、私たちの売上は決まります。
例えばあなたが月30万円を目標にしていたとします。
私のサービスは1万円です。
だとしたら、30万円=30人×1万円 となり、お客様を30人集める必要が出てきますね。
30人を毎月毎月集客していく・・・なかなか厳しいかもしれませんね。
それに、あなたのサービスは月30人受け入れられるサービスかどうかも確認が必要です。
私のサービスは10万円です。
だとしたら、30万円=3人×10万円 となり、集めるお客様は3人となります。
3人だったら、30人よりも現実的な気がしてきましたね!
このように、売上の公式を使うことで、自然と自分が目指すべき価格は見えてきます。
ぜひ電卓を用意して、考えてみてくださいね。
主婦ママ起業家に一番大切なのは、自分が前向きになれる価格で取り組むこと
価格設定の方法をお伝えしてきましたが、まずは自分が気持ちよく受け取れる価格からスタートすることが大切です。
少し安いかな?と感じたとしても、「こんなに高い金額受け取れない!」と自分が思ってしまい受け取れないより良いです。
周りが10万円にしているから私も10万円にしよう・・・!と違和感を感じながら決めてしまうと、心のブロックが働いて、無意識のうちにお客様とご契約できないようになってしまいます。
徐々に値上げしていく
私は最初Webデザイナーで起業しましたが、最初にご依頼いただいたときには、相場を確認したうえで、自分が受け取れる額からスタートしました。(それでもドキドキしたのを覚えています。)
時間もかかったので、時給にすると最低賃金より低かったと思います(笑)
でもそこから、実績と経験、自信がつくたびに、徐々に値上げをしてきました。
今のコンサルサービスも、最初は無料から始めて、モニター価格→正規価格へと値上げをしました。
価格設定は、自分のスキルアップやお客様の満足度とともに変化していくものだと思います。
最初から理想の金額を受け取る自信がなくても、3000円→5000円→7000円のように、徐々にアップしていけば大丈夫です。
大切なのは、自分のサービスの価値を正しく反映することです。
主婦ママ起業家の価格設定|まとめ
今回の記事では、初めての価格設定の方法と考え方についてお話してきました。
価格の決め方はいろいろありますが、大切なのは、常に見直しの目線を持つことです。
価格で選ばれない主婦ママ起業家になる方法は、こちらの記事でご紹介していますので、よかったら読んでみてくださいね。